複雑さを、複雑なまま提示する。
私たちのギャラリーは、「すぐには分からないもの」を大切にしています。
複雑なものを単純化せず、そのままを提示することで、作品が鑑賞者の内側で静かに立ち上がる。そうした自覚的な瞬間を生み出したいと考えています。
今回紹介するのは、道又蒼彩と菊地寅祐による二人展です。
「カフカの階段」をテーマに作品制作を実践する道又と、楠木という素材に時間そのものを彫り込むように制作を続ける菊地。
表現の形式は異なりますが、いずれも時間の不可逆性と、蓄積されていく行為の痕跡を作品の核として共有しています。
私たちは、ジャンルや形式に先回りして意味づけを与えることはしません。
作家と長期的な関係を築き、批評的な問いを繰り返しながら、時間をかけて構想し、展示という実践をともにつくりあげていきます。
すぐに理解されることよりも、分からなさを抱えたまま、意味がじわじわと広がっていく体験を。
その実践から得られる知を育み、現代アートに新たな視点を提案していくこと。それが私たちの使命です。
Art Fair Tokyo 20(2026)
出展予定作家又は作品: