人の手によって作られた、造形的、色彩的に「美的であるもの」は、誰の手によるものであるか明らかではない場合においても、長い歴史の中で守られ、時には修復され、受け継がれてきました。それは純粋にそのものが持つ、人を惹きつける力であり、それこそがH-art Beat Galleryが提示する作品の核となる要素です。早いスピードで変化していく時代の中でも、一過性のものとして消費されてしまうのではなく、「技術」「構成」「色彩」といった、作品として成立するにあたり必要不可欠かつ本質的な要素を基礎に、人々の目を喜ばせ、心を動かす独自性や、現代的な感覚を持った作家を紹介します。時の変化の中で消費され、時代に置いていかれてしまう作品ではなく、10年後、20年後にさらに自身のスタイルを洗練させ、発展させていくことができるような造形力や表現力を持ち、なおかつ独創性のある作家の作品を展示していく必要性を感じているのです。そしてそれらを実現している作家が作り出すものが、長い時間においても色褪せず、普遍的な芸術作品として受け入れられるものと考えます。