弊社の創業は大正12年(1923)、代々丹波篠山の商家である中西家に生まれ、能楽師範でもあった中西幸一が、丹波焼を専門に扱う美術商として「尚古堂」を開いたことに始まる。城下町という土地柄、武具や蒔絵調度も専門とし、民芸運動の柳宗悦先生や阪急グループの創始者小林一三先生のご指導、お引き立てにより全国で展覧会を開催し、「古丹波」の普及と美術の高揚に尽力した。中西幸一は美術商経営の傍ら、古丹波の蒐集をさらに進め、昭和44年(1969) 集大成として「丹波古陶館」を開館した。
二代目 中西通は古丹波の研究を進め、著書を数多く出版。やがて専門分野を六古窯全般に広め、能面・古楽器・能装束に着目し、その道を極めるため著名な能楽師や研究者とも交流。昭和51年(1976)には「篠山能楽資料館」を開館し、篠山春日能をはじめ全国の演能への協力や能面作家の育成にも注力した。
平成9年(1997)には、自らの専門分野を広く世界に発信すべく大阪店「壺中庵」を開店。現在は三代目 中西薫と四代目 中西遼が、六古窯、能楽美術、時代蒔絵、武具に加え、現代工藝美術も専門として商いを続けている。
Art Fair Tokyo 2021
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