私たちは、異なる視点を理解し、視野を広げ、活気に満ちた包括的なアートエコシステムを育むためには、対話が不可欠であると信じています。この新しい「DIALOGUES」というプラットフォームを通じて、日本と世界のアートシーンの違いを乗り越え、つながりを育み、多様な芸術表現への理解を深めていただきたいと考えています。
美術館の今を語る
このトークセッションに参加いただくパネリスト、片岡真実氏、蔵屋美香氏、長谷川祐子氏は、それぞれ森美術館、横浜美術館、金沢21世紀美術館の館長を務められています。これら3つの日本の美術館は日本のアートシーンをリードしており、彼らは、日本、アジア、そして国際的なアーティストによる展覧会をおこなってきました。このような国際的な展覧会をおこなううえでどのような課題があるのでしょうか。どのようなメリットがありますか? 美術館は国際的なものでなければならないのか。さまざまな角度で今後の美術館のあり方をお聞きします。
Speakers:
片岡真実(森美術館館長) | Mami Kataoka (Mori Art Museum)
長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長) | Yuko Hasegawa (21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa)
蔵屋美香(横浜美術館館長) | Mika Kuraya (Yokohama Museum of Art)
moderated:
山峰潤也 | Junya Yamamine
アーティストとコミュニティ
アーティストはスタジオにこもって一人で素晴らしい作品を作っているだけではない。他の人々や地域社会とも連携し、参加意識や帰属意識を作り出している。このような活動に深く関わっている4人のアーティストが、重要な問題についての見解を語り合う。
Speakers:
Augustas Serapinas (Lithuania) | アウグスタス・セラピナス(リトアニア)
Ana Prvacki (Serbia/Romania) | アナ・プルヴァチュキ(セルビア/ルーマニア)
Marinella Senatore (Italy) | マリネラ・セナトーレ(イタリア)
田中功起|Koki Tanaka (Japan)
Moderator:
Samuel Leuenberger (SALTS, Basel) | サミュエル・ロイエンベルガー
村上隆に聞く:アートをつくる vs 収集する
日本のアーティスト村上隆は、この15年間でユニークな現代美術コレクションを築き上げ、2015年に横浜美術館で開催された 「村上隆のスーパーフラットコレクション〜松柏・魯山人からアンセルム・キーファーまで〜」 で初めて一般公開され、その後も継続的にコレクションを増やしている。アーティストが他のアーティストの作品を収集するようになるのはなぜだろうか? そのような選択をした背景には、どのような考えや思いがあるのだろうか?
アジアのアートコレクターたち
アジアでのコレクターは近年国際的に非常に強い発言力を持つ存在としてその名を馳せています。日本、香港、韓国のコレクターは、アジア諸国、中国大陸、その他の地域でコレクションをつくるにあたり、それぞれ独特の方法・商習慣のなかでそれを実現しているのです。4人のコレクターたちが、アートフェア、ギャラリー、スタジオを巡りながら、夢のコレクションを構築していく方法を共有します。
パネリスト:
Jae Myung Noh (South Korea);
Ning Chong (Singapore)
Kevin Poon (Hong Kong)
Koji Nakao (Japan)
モデレーター:
Reena Devi (Arts Journalist, Singapore)
進化するギャラリー:エマニュエル・ペロタン、インタビュー
なぜ、エマニュエル・ペロタンは東京に支店を出すことにしたのでしょうか?
日本人アーティストの紹介というわかりやすい理由の他に、特に他の国と何が違う理由があったのでしょうか? 短期的、長期的にどのような戦略的プランがあったのかをフランス人ギャラリスト、エマニュエル・ペロタン氏自身が語ります。