2022.03.07

「日本のアート産業に関する市場調査2021」を実施。 日本の美術品市場規模は2,186億円。ギャラリーと百貨店で明暗くっきり、全体では3%減。

今年も6回目となる「日本のアート産業に関する市場調査2021」(主催:一般社団法人アート東京、制作:エートーキョー株式会社)を実施いたしました。約二万人を対象とした購入動向調査により、日本全体の美術品市場規模を2,363億円と推計。
昨年からの減少率は約8.4%の減少となりました。
これは欧米のアート先進国で20%以上の減少となる中で、限定的な減少幅となりました。
 その結果、世界の美術品市場における割合を推計すると、2020年の世界の市場規模(7.0兆円)に対して日本(国内事業者の市場規模・2,270億円)は3.2%と推計されます。
 同時に、美術鑑賞と購入の関連性を調査し、展覧会の市場拡大への寄与を検討いたしました。
本調査では、アンケートによる動向調査にとどまらず、過去の美術品の価格動向を調査・分析して、美術品が資産性についても考察いたしました。
 そして新たに国内アートオークションの売買データを分析し、美術品には、経年による減価するもの(美術工芸品と呼ぶ)、に対して、一定の原資産価値を有し、資産とみなせるものもあることを結論づけました。

日本のアート産業に関する市場レポート2021

文化庁委託事業「2021年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催 文化庁、一般社団法人 アート東京
制作 エートーキョー株式会社
調査設計・分析・レポート作成 一般社団法人 芸術と創造・株式会社QUICK