日々の暮らしを丁寧に紡ぎ、美しいものに心をときめかせ、自由な発想で生活を楽しむこと。そんな茶の湯が私に教えてくれたことを少しでも多くの方におすそ分けできたら。そんな思いから寺田美術が生まれました。
お茶の世界では、骨董美術の名品を『御馳走』などと表現することがございます。それほどに古い時代のお道具は珍重されてまいりました。それを表すことの一つに、「作られた時代を合わせる」という、しつらえの約束事があります。茶道のわきまえがあるからこそ、プライベートな空間では古いものに新しいものを組み合わせたり、見立てをしたり、より自由なしつらえの楽しみがあるように感じます。現代作家の作品にも、骨董に負けず劣らず心に迫りくるような美しさを秘めた器がございます。古いものに、そういった現代作家の作品を組み合わせる時、時代を揃えた時には現れなかった小さな隙間のような感覚が生まれます。この隙間に吹き込む新しい風が、しつらえの楽しみをさらに広げてくれるのです。寺田美術では、骨董と共に、そうしたしつらえを叶える、骨董の品々にも力負けしないエネルギーを持った現代作家の作品も取り扱い、皆様にご紹介してまいります。
Art Fair Tokyo 19 (2025)
出展予定作家又は作品:
佃眞吾
Coming Soon…